AstroArts Topics

原始星

重い赤ちゃん星の周りで作られる炭素の鎖

2021/03/02
国立天文台野辺山の電波観測によって、星間分子の一種である炭素鎖分子が、比較的温度が高い、重い原始星の周りでも作られることが初めてわかった。

アルマ望遠鏡、赤ちゃん星から吹く風をとらえる

2021/02/16
アルマ望遠鏡が原始星「HH 212」を撮影し、星の周辺から噴き出す風の形を詳細にとらえた。この風が星周辺の円盤から回転の勢いを抜き取り、ガスを落下させて原始星を成長させている。

「塩」で解き明かす、大質量星形成のメカニズム

2020/10/02
大質量の原始星を囲むガス円盤で塩化ナトリウムから放射される電波が検出された。理解に乏しい大質量星の形成を知る上で重要な手がかりになると期待される。

卵からかえったばかりの「星のヒナ」を発見

2020/08/13
おうし座分子雲の中にある「星の卵」をアルマ望遠鏡で観測した結果、誕生して数千年しか経ってないと思われる原始星、いわば「星のヒナ」が見つかった。

大質量原始星の周辺は複雑な環境

2020/08/05
日韓のVLBIネットワーク「KaVA」およびアルマ望遠鏡の電波観測によって、質量が太陽の25倍以上の原始星を取り巻くガスの複雑な構造が明らかになった。

オリオン座に潜む赤ちゃん星たちのポートレート

2020/02/28
オリオン座の星形成領域にある300個以上の原始星がアルマ望遠鏡などによって観測され、星を取り巻くガスと塵の円盤が高解像度でとらえられた。星や惑星の誕生メカニズムを研究するうえで重要な手がかりとなる。

重い原始星が吐き出す「熱の波」

2020/01/30
質量の大きい原始星の観測で、星への爆発的な物質降着によって発生した「熱の波」が発見された。間欠的な降着によって原始星が大量の物質を獲得するという理論を支持する成果だ。

プレッツェルのような双子星の「へその緒」

2019/10/25
双子の原始星の周りに広がる円盤と、それら全体を大きく取り囲む塵やガスの構造が、アルマ望遠鏡によってとらえられた。プレッツェルのように見えるリング状構造は、若い星に物質を送り込む「へその緒」のようなものと考えられる。

双子原始星からの不揃いな分子流を検出、連星系形成の謎に迫る

2019/09/11
ペアの原始星それぞれから噴き出す不揃いな分子流が、アルマ望遠鏡による観測で検出された。原始星円盤の回転軸も大きく傾いていることが示唆され、連星系形成のメカニズムを解明する手がかりの一つとなる。

大質量原始星を取り巻くガス円盤の姿

2019/07/16
太陽の10倍重い原始星を取り巻くガスの様子が、アルマ望遠鏡の観測により真上から高解像度でとらえられた。ガス円盤の非対称な構造や、外側から円盤に向かってガスが落下していることなどが明らかにされている。

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巨大原始星の周りに一酸化アルミニウムを発見

2019/05/08
オリオン座大星雲の中にある巨大原始星から吹き出すガスの中に一酸化アルミニウム分子が見つかり、その空間分布が明らかにされた。惑星の材料がどのように作られるのかを理解する手がかりとなると期待される。

原始星から噴き出す2種類のガス流の起源

2019/03/01
アルマ望遠鏡による原始星の観測から、星から両極方向に噴き出す2種類のガス流の構造が詳細にとらえられ、低速で広がりを持つアウトフローのほうが、細く絞られた高速のジェットよりも先に放出され始めたという説を支持する結果が得られた。

大質量星形成領域の距離を精密に測定、原始星の存在も確認

2019/01/17
わし座の大質量星形成領域の年周視差の計測から、この領域までの距離が精密に求められた。さらに、アウトフローが検出され、この場所に原始星が存在していることが確認された。

生まれたての原始惑星系円盤でも回転軸は不揃い?

2019/01/10
アルマ望遠鏡による観測で、生まれたばかりの原始惑星系円盤で回転軸の傾きが円盤の内と外でずれているものが初めて見つかった。

猫の手星雲で見つかった糖類分子と宇宙噴水

2018/11/28
アルマ望遠鏡による、巨大星の誕生現場「猫の手星雲」の一角の観測から、糖類分子など多数の分子が放つ電波が検出された。生まれたての星からガスが激しく噴き出す様子も明らかになっている。

誕生したばかりの原始星に、惑星系のもとになる円盤構造を発見

2018/09/07
アルマ望遠鏡による電波観測で、誕生したばかりの原始星の周りに惑星系のもとになる回転円盤構造が作られていることが明らかになった。原始星の誕生とともに惑星系の形成が始まっていることを示す結果である。

成層圏からの天文学、航空機望遠鏡「SOFIA」の成果

2018/01/16
成層圏を飛行するNASAの航空機望遠鏡「SOFIA」による観測データから、大質量星の形成などの理解に関わる複数の最新成果が発表された。

超大質量ブラックホールの傍らで生まれた幼い星々

2017/12/04
天の川銀河の中心の超大質量ブラックホールから3光年以内という極めて近い場所に、生まれたばかりの原始星が11個発見された。このような激しい環境でも質量の小さな星が誕生しうることを示唆する興味深い結果だ。

アルマがとらえた「ハンバーガー原始星」

2017/07/07
アルマ望遠鏡の観測で、「ハンバーガー原始星」を取り囲む複雑な有機分子の分布と噴き出しているガスのジェット回転がとらえられた。

星の誕生が別の星の誕生を引き起こす

2017/06/27
若い星から噴き出す高速のジェットが別の星の形成の引き金となったことを示唆する証拠が、電波観測で見つかった。